トートタロットに親しむ会で実践トレーニング。
2022年に入ってから、トートタロットに親しんで実践で使えるようになりましょう!というグループに参加しておりました。
超クローズドのグループで、参加者さんがそれぞれに思うまま、感じるままにカードを展開したり、みんなでトートタロット1枚1枚についてあーでもない、こーでもないと言いながら理解を深めていくような場でした。
トートタロットといえば。。。
20世紀最大の魔術師と称されるアレイスター・クロウリーが黄金の夜明け団/ゴールデンドーンの教義と独自の解釈をもとに作り上げたタロットカードです。
20世紀最大の魔術師ですよ。
Wikipediaを読んでみたり、NHKでの特集番組を見たかぎりでは、かなりぶっ飛んだ人物です。
そんなクロウリーの独自解釈が盛り込まれたタロットカード。敷居が高いと感じるのは私だけではないはずです。
一般的によく使われているウェイト版タロットカードに比べて、講座や解説書もそれほど多くはありません。
ですから、興味はあるけれどどうやって親しんだら良いものか。。。
さらに、このトートタロットを使っていくことで、かならず出てくる影響というものもどんなものか予想もつかなかったので、果たして本当に使って良いものかどうか。。。
そんなレベルからのスタートです。
期待と不安の入り混じった感情を持ちながら、それでも一歩踏み込んでみたい!と、思えたのは、グループの主催者さんの透明な巻き込み力があったからかもしれません(笑)
カードに親しむためには毎日引くのが一番の近道です。
毎日引いて、自分の言葉で何かしら表現する。
これを実践していくことにしました。
そして、最初のお題。
【トートタロットの実践グループに入るとどうなるか。】
これをスリーカードで引いてみました。
ワンドのエース、ⅩⅥ The Tower(塔)、ワンドのナイトです。
まず、パッと見てこの赤と黒のコントラストに強烈に焼かれたような気持ちになりました。
真ん中に出てきた ⅩⅥ The Tower【塔】のカードは、新世界を築くための破壊です。
カードの上の方にある目はエジプト神ホルスの目を表し、この目には全てを見通す力があると言われます。このホルスの目が開かれたときには強力な宇宙エネルギーが流れ出し、全てが崩壊するのですが、その様子がカードに描かれています。
見る人、読む人の意識レベルによっては、最悪のカードとも、最善のカードともなり得ます。
破壊というのは、安定して存続していたものが壊されて続かなくなるということです。
これまでに積み上げてきたものが破壊されるということは、肉体的にも精神的にも強いショックがあり、破壊されたそのときには、大変不幸なことが起こったと感じるものです。
しかし、自分自身が成長したいと強く望んでいるとき、現状を打破して何か新しいことを始めたいと考えているときには、安定している環境や考え方をぶち壊して前に進む必要があります。新しいことを始めるときには、今のままの自分ではいられない状況が必ずやってきます。人が、未知の世界へ踏み込むときにワクワクする気持ちと同時に怖さを感じるのは、一度手に入れた安定した環境が壊れるのではないかという不安があるからではないでしょうか。
この安定した状況や環境を壊して進んで行くことを「自分の殻を破る」と表現することもありますね。
【塔】のカードはまさに、「自分の殻を破ることになるよ。」と、伝えるために出てきたと思われます。
自分を守る殻を破って、新しい世界に踏み出すということは、新しい世界観を得るということです。
これまで見てきた自分の世界が変わる。これまで自分が存在していた世界の見方が変わる。これまで通用してきた生き方も変わる。
それに対して、両隣のワンドのエースとナイトは、「いいぞ!やれ!やれ!」と、煽っているようにも見えます。
ワンドのエースは、純粋な火のエネルギー、純粋な創造力のエネルギーです。
ワンドのナイトも、火のエネルギーがとても強いカードで、こちらは「必ずモノにするぞ!」という意気込みが感じられます。
最初に見た印象が【強烈に焼かれたような気持ち】でしたが、私の持っている世界観が焼き尽くされる可能性が色濃くカードに出ていました。
こうなると、「大丈夫かな?」などと言っている自分が恥ずかしくなります。
心の奥では、やりたくてたまらないのにモノにできなかった時のことを考えて、最初から「できないかもしれないけど。。。」と、保険をかけていたわけです。
このカードを見て、思わず笑ってしまいましたが、自分がやりたくてたまらないんだという思いも確認できました。
しばらく毎日1枚引き。
そして、そこから春分までの間、毎日1枚引きをしていくことになります。
朝のルーティンとしてカードを引き、その日一日をどのように過ごすと良いか。また、一日の最後にはカードとリンクするような出来事があったかどうか、感情的にはどうだったかを振り返ります。
ちなみに。。。
私は実践で使うカードは、ルノルマンカード1本で、タロットカード(カモワン版)は持ってはいますがパスワークに使うのみで、実践で使ったことはありません。たぶん、占い師としては珍しいんじゃないかと思います。
ルノルマンカードとタロットカードの1番の違いは、カードに描かれている象徴です。ルノルマンカードは、36枚のカードの全てに、この地上に物質として存在するものが象徴として描かれています。1番抽象的なカードのハートでさえ、「心臓」という意味では物質的です。
そういうところから、ルノルマンカードは私にとっては、非常に言葉に落としやすいカードです。
タロットカードは、抽象的な象徴をどう言葉に落とし込むかというところで苦戦しそうな気がしたので、実践で使うことをためらっていたのかもしれません。今は、小アルカナを効果的に使うことによって十分実践的な占いができると(頭では)わかるようになりました。
今回、毎日1枚引きをするというスタイルにしたのは、以前、ルノルマンカードを習得したときにそれが一番効果的な方法だと感じていたからです。
グループでは、藤森緑先生の「実践トート・タロット」を解説書として使用しました。もちろん、トートの書も参考に。。。(しかし、難解。。。(;・∀・))
実際問題として、トートの書はグループの主催者さんがいなければ、たぶんきっと読んでいない。。。
しかし、不思議なもので毎日カードに触れて、なにかしら言葉に落とす作業をしていくと、だんだんとトートタロットにも親しみが持てるようになり、毎日どんなカードが出るかが楽しみになってきます。
正直に言って、その日1日のどこにそのカードの要素があったのかがわからない日もありましたし、もうカードそのものな1日を過ごす日もありました。
トートタロットの小アルカナには、カードを表す言葉も書かれているのですが、その言葉の意味に一喜一憂することもありあました。
特に、小アルカナの7の4枚のカードは、勇気、堕落、無益、失敗など、勇気以外の言葉は朝に見るとどよよーんと落ち込んでしまうような言葉です。
解説本を読んでみたり、その他トートタロットを読み解くためのカバラの生命の樹について考えてみたり、西洋占星術の観点から考えてみたりして、さてその言葉がカードに与えられた真意はどこにあるのかな?と、探っていく作業が続きました。
この作業を続けていくと、良く出るカード、出ないカードというのがでてきます。
私の場合は、小アルカナだけで見ると、特にワンドが出てくることが多かったです。ワンドのエースは最初のスリーカードに出てきた分を含めると、4回も出てきていました。
ワンドのエースは、原初のエネルギーによる創造的な力を表すとされていて、何もない無の状態から何かが誕生する新鮮なエネルギーが爆発する瞬間のようなイメージがあります。
年始から春分のころにかけては、春に実現させたいことがあり、その目標に向かって密かに動いていた時期でもあるので、このワンドのエースはそのころの私を表していたと思われます。
何をやったらよいかは明確にわかっていないけれど、とにかく思いついたことを片っ端からやって、動いて行かなければならないと直感的に感じていた時期でもあります。
春分からはツーオラクルスプレッドで
続いて、春分から牡牛座新月(日蝕)までの間は、藤森緑さんの「実践 トート・タロット」にある、ツーオラクルスプレッドで毎日2枚引いてみました。
春分超えてから、やっぱり雰囲気は変わってきました。
春分前はワンドがものすごく強く出ていた印象で、実際にそうだったのですが、春分以降はカップやディスクがよく出ているように感じました。
実際問題として、4月下旬にあるプロジェクトを成功させる目的があったので、そのためにどう動いたら良いかを提示されていたような気がします。
仕事に家事に、子育てに、日々のアレコレをやりながら、ひとつのプロジェクトを進めていくためには、エネルギーをどこに集中させて動くと良いのか、又は動かないのか、ということがハッキリしていると前進しやすいと思います。
今回は、プロジェクトの進行とトートタロットと親しむということが偶然にも同時進行で進んで行きましたが、何事も大きな視点から見ると、偶然ということはないのですね。何事も必然である。と考えたときには、ほんと世の中うまいことできてるなぁ。と、思いました(笑)
カップやディスクが良く出てきたということは、物質的な問題、感情的な問題が浮き彫りになってきたということです。ワンドの純粋な火のエネルギーを使うだけでは、物事は進行していかないということを見せられた気分です。
また、ソードの8【干渉】が4回も出てきたことも興味深いことでした。
このソード8【干渉】は、複数の干渉による妨害を表し、いろんな意見があることで、混乱してうまく選択できないというような意味があります。意識が散漫になりすぎて集中できない。というようなことも。
具体的には、親からの干渉を受けることで本来の目的や、プロジェクトを成功させるために決めていたことまでもグラつきそうになったりしたので、こちらは注意喚起として出てきていたのだなぁ。と、思います。
ただ、これも【干渉】を受け入れてみようという方向での解決があるということもわかって、かなり面白い経験になりました。
そして、アテュ(大アルカナ)であるⅩⅤ 悪魔 のカードも4回出てきました。
カモワン版のタロットカードの悪魔のカードは、馴染みがあり、解釈としてもすんなりと受け入れられるのですが、このトートタロットの悪魔のカードは、カモワン版に比べるとだいぶイメージが違います。
解説本を読んでみても、「物質的な快楽への渇望や執着」というキーワードが書かれており、なんというかものすごく地上的なイメージになってしまうのです。しかし、これはどうやらキリスト教的な道徳観に強く影響されているから。。。ということのようで。
とすると、まずは、この悪魔のカードとしては、【現実をあるがままにみる。】ということが大切なことのようでした。感情に左右されずに、起こったことをそのように受け止める。そんな姿勢が大切なのかと。
毎日トートタロットを引きながら、グループの参加者さんたちから意見や感想をいただくことで、新たな気づきや今まで見えていなかったことに意識を向ける機会もたくさんいただきました。
グループ内でのやり取りがなかったら、一人で悶々としていたこともあったと思います。
そうこうしているうちに、4月に行われたプロジェクトは大成功しました。
これについては、また別にブログを書きたいと思いますが、後から振り返ってみると、本当に一大プロジェクトだったなぁ。と。
ワンドの純粋な火のエネルギーに導かれてポンっとやっちゃったような感覚でいましたけれど、その奥にはとんでもないカルマがあり、それを癒すためのプロジェクトだったんだなぁ。と、感じています。
牡牛座新月からはカシオペアスプレッド
トートタロットと親しんで、その全体像と、カード1枚1枚の象徴について馴染んでいくと同時に、やはりカード占いはスプレッドが大事だな。と、ますます感じるようになりました。
これまで、ルノルマンカードを使っていく上で、スプレッドの種類を多くはしていませんでしたが、トートタロットを持つようになって、もっといろんなスプレッドを試したいと強く感じました。さらに、オリジナルのスプレッドも開発したいなぁ。と。
多くの占い師さんやカードリーダーさんが、多種多様なスプレッドを紹介されていますが、その中の比較的メジャーなスプレッドとして、「北斗七星スプレッド」というものがあります。
北斗七星があるなら、カシオペアがあっていいじゃないか!と、まぁ、思ったわけですね。
ちょっと調べてみると、カシオペアスプレッドというのがないわけではないようです。(まわりくどい言い方。)でも、あまり使われていないようなので、どんな位置づけでどんな意味にするとリーディングしやすいのかを考えてみるのも面白そうと、思ったわけです。
それに、カシオペアにはひときわ強い思い入れがありますので。。。(笑)
まだ、完成形ではないですが、いちおカシオペアの形に並べてみたのがこちら。
恒星の位置を重ねてみると。。。
こんなイメージ。
このような感じで、スプレッドに恒星の意味も加えていくと面白いんじゃないかな。と、思います。
カシオペアスプレッドに関しては、追々実践で試して、どのように現れてくるかを研究してみますね。
今日も、長文おつきあいありがとうございました(#^^#)
コメント