貞子アスペクトについて(2)

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貞子アスペクトとは

貞子アスペクトというのは、広い意味では冥王星と金星のハードアスペクトのことを指しています。
「リング」や「らせん」の生みの親である鈴木光司さん原作の映画やテレビを見ると、安らぎを感じると言う松村潔先生が付けたアスペクトの名前です。

松村潔雑記より

金星・冥王星のスクエアの真意は、金星の受容力の限界を超えて外のものが持ち込まれるというもの。でも金星は今の金星の位置に縛られた結果として限界を持ち始めたもので、そもそも金星は太陽系の外との通路という古い記憶があり、それが封印されているだけなので、封印を解けば金星には実は限界がない。金星象徴の中で、この限界を超えるというものの代表が魔女だろう。
2019.01.19 「金星表現」より

鈴木光司さんのホロスコープには、4ハウス獅子座冥王星から12ハウス牡牛座金星へのスクエアがあり、これが井戸から這い出して来る貞子のイメージに当てはまることから、「貞子アスペクト」ということになりました。

厳密な「貞子アスペクト」は鈴木光司さんの持つアスペクトですが、「 金星・冥王星のスクエアの真意は、金星の受容力の限界を超えて外のものが持ち込まれるというもの。 」と言う意味では、ハウス・サインに拘らず金星・冥王星のスクエアをすべて「貞子アスペクト」と呼ぶようになったようです。

また、ネイタルチャート(出生図)での金星・冥王星のスクエアだけでなく、トランジットの冥王星がネイタルの金星にスクエアになる時も「貞子アスペクト」と考えます。

基本的にはスクエアであることが前提だとは思いますが、コンジャンクションやオポジションなどのハードアスペクトも 金星の受容力の限界を超えて外のものが持ち込まれるという意味では同じと考えて「貞子アスペクト」と呼んでいます。

金星の受容力の限界を超える

金星の受容力ということを考えてみると、やはり「美しさ」「美的感性」に関する受容力だと思います。
受容力ということでは10天体の中で月と金星が代表ですが、特に金星は華やかさを意味します。金星の年齢域(発達段階)も15歳~25歳という一番多感な時期、恋や友達関係、将来の夢なんかについていろんなことを感じていくときに充てられていますね。
金星は、その人の楽しみ方や感受性のスタイルを表します。月と比べると、慣れ親しんだものに対する感性というよりは、新しい体験を通して感情を発達させていき、馴染ませながら受容力を作っていく雰囲気です。
月が親元で発達させる受容力ならば、金星は親から離れていく段階で発達させる受容力と言えるでしょう。

こういった、華やかで楽しいイメージの体験からくる情緒の発達は金星的と言えるのですが、金星的な感受性というのは「人それぞれの好み」が一番重要なので、深刻な状況においての感情的な体験も金星的な感受性の発達に貢献します。

楽しくて華やかだけではなく、暗く重い体験からくる情緒の発達も金星の受容力に関わります。

例えば私の場合は、金星と土星がスクエアになっていますから、「個人的な楽しみ」を追求しようとしても、どこかしらブレーキがかかって楽しみ切ることができないと感じます。いわゆる優等生というか、ハメを外せないんですね。

金星の受容力をフルに使えていない状況がずっと続いているわけです。

ここに、トランジットの冥王星がやってきて、 金星の受容力の限界を超えて外のものが持ち込まれる んですから利用しない手はないですよね。

ネイタルでこのアスペクトを持っている人は、常に 金星の受容力の限界を超えて外のものが持ち込まれる 状態ですから、周囲の人からは「とうてい理解できない好みを持った人」と思われているかもしれません。

貞子のモデルとなった人物から考える。

さて、今やホラーアイコンともなっている貞子には、モデルとなった人物がいると言われています。
明治時代に透視や念写という、いわゆる超能力を使うということで話題になった二人の女性がいました。
御船千鶴子さんと長尾郁子さんです。
彼女たちは、物理学の教授らにより透視実験の実験台となりました。
実験は成功したものの、世論は彼女たちの能力に否定的な論調を強めました。
そして、その批判を苦にして御船千鶴子さんは自殺したと言われています。
24歳の若さでした。

このように、超能力というエビデンスが得られない未知のものに対して、人は恐怖を抱きます。
恐怖を抱くから批判し、それを自分たちの住む世界から排除しようとします。

ここには、恐怖という強い感情が絡んでいます。

そして、この恐怖という感情でさえ、ある角度から見ると金星的な感性であり、受容力であると言うことができます。

強すぎる感情というのは、それがどういう種類のものであれ、呪いに近いものがある。

という、松村先生の言葉を引用しましたが、金星という受容力の限界を超える感情を持った時に、それは呪いに近いものを誘発するのかもしれません。この場合、受容力の限界を超えたのは、超能力を持った彼女たちだったのか、それを恐れた世間だったのか、あるいはその両方か。。。

どちらにしても、こういった感情に触れることがひとつの金星的な好みの出方と言えるわけです。

日本のホラー映画は、こういった情感に訴えかけるものが多いと思います。私は好んで見るわけではありませんが、多くの人が娯楽作品として見ているということは、こういう感情に触れることを好む人は世の中には多いということだと思います。

貞子アスペクトが3回あった2021年

私のことにはなりますが、2021年は1月、8月、12月と3回にわたって貞子アスペクトができました。
最後のスクエアでは、(今もまだその影響力の中にいますが。。。)気絶を体験、ということになりました。
じゃぁ、1月、8月?と、考えてみると、8月には娘の膝の手術、そして愛犬ウメの夜鳴きが始まりました。
1月は。。。何だったんだろう?
あ、そうか息子の高校受験でストレスMaxでした(;´∀`)
そして、受験が原因で夫婦喧嘩。。。
喉元すぎればなんとやら、ですね。

確かに、3回とも強い感情を味わっています。

私の場合は、母としての立場から強い感情を感じているなぁ、と思いますが、これはネイタルの土星が5ハウスにあり、2ハウスの金星にスクエアになっていることが関係あるように思います。

そして、地上の現実的にはこういった経験をしているわけですが、この間ずっと夢で外の世界のあれこれと接触したり、パスワークで変性意識に入ってみたり、超能力とは言いませんが、見えないものとの接触をずっとやってました。

そして、それが地上的現実に与える影響をずっと観察してきていたように思います。

地上の肉体意識はスピードが遅くって、感じるにしても思考するにしても、とにかく遅いと思います。

なので、この貞子アスペクトが起こったときに意識上でやっていたことが、地上的に具現化されるには少し時間がかかると思います。

時間はかかるでしょうけれど、この先どんな展開が待っているか、ちょっと楽しみにしていようと思います。



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